
「外壁塗装の下塗りってどんな工程?」「節約したいから省略してもいい?」
外壁塗装を行うに当たってこんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。下塗りの必要性や作業の内容をきちんと知っておかないと、不安が残る工事になってしまいます。
下塗りは外壁を長持ちさせる重要なポイントになりますので、きちんと役割や重要性を把握して失敗のない外壁塗装になるようにしましょう!
サイディング外壁の下塗りとは?
外壁塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」と三度塗りするのが一般的です。つまり下塗りは、塗装の工程において一番初めに行う作業になります。
- 下地(外壁材)と上塗り塗料の密着度を上げる
- 下地が上塗り塗料を吸い込むのを防ぐ
- サビ止めや下地を補強して塗装面をきれいにする
下塗りは、下地(外壁材)と上塗り塗料(中塗り・上塗りの塗料)を密着させる糊のような役割があります。つまり、下塗りをしないと糊の役目がされていないため、すぐに剥がれてしまうのです!
一見、下塗りは上塗りの塗料で隠れるから、それほど重要視しなくても良いような気がする方も多いかもしれませんが、そんなことはありません!
通常、中塗りと上塗りは同じ塗料を使い、その塗料には紫外線に強いものや遮熱に強いものなど、優れた機能性を持っています。下塗りを丁寧にすることによって、中塗り・上塗り塗料の機能性が発揮されるのです!
下塗り塗料の種類
下塗りにも種類があり、下地(外壁材)によって使う塗料は異なってきます。大きくわけて3種類(プライマー・シーラー・フィラー)ありますので、下地に合った下塗り塗料を選ぶようにしましょう。
下塗り塗料の種類 | 特長 | 適した下地(外壁材) |
プライマー |
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シーラー |
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フィラー |
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上記にもまとめましたが、3種類とも下地の密着性を高める効果プラスそれぞれの特長が含まれています。下地によって適した下塗り塗料を選ばないと、きれいに仕上がることはありません。
下塗りは通常1回ですが、20年以上外壁塗装をしておらず劣化が激しい場合は、傷んだ下地に下塗り塗料が吸い込まれてしまうため、下塗りを2回行う場合があります。
下塗りをきちんとしていないと、上の画像のようにすぐ剥がれてしまいます…。
下塗り費用の相場
見積書に記載される下塗り費用の平均相場になります。あくまでも目安として参考にしてみてください。(※プライマーとシーラーは機能性も費用も似ているので同じものと考えてOKです。)
下塗り塗料 | 価格/㎡ | 30坪の家の場合の目安価格 |
プライマー・シーラー | 700円 | 69,300円 |
フィラー | 1,200円 | 118,000円 |
上記のように、プライマーとシーラーに比べるとフィラーは少しお高めになります。
中塗りと上塗りに使用する塗料との相性も重要になりますので、上塗りの塗料を決めた後に下塗り塗料を選ぶようにすると良いでしょう。優良業者なら適切な塗料をチョイスしてくれるので安心です。
反対に悪質な業者は、見積書に下塗り塗料名を記載していなかったり、下塗り自体を省いている業者も中にはいます。下塗りを省くことはまずありませんので、そんな見積もりの業者は怪しいと思っていいでしょう。(適正な見積もり費用についてはこちら)
まとめ
これまで解説してきたように、下塗りは外壁塗装の工程でとても重要なポイントです。
下塗りの完成度によって中塗りと上塗りの仕上がりに差が出てくると言っても過言ではありません。節約しようと下塗りを省くことは絶対にやめてくださいね。
そして、見えない下塗りもしっかり施工してくれる信頼できる塗装業者に依頼するということも、失敗しない外壁塗装の抑えておくべき大事なコツですよ♪
「サイディング外壁の下塗りとは?シーラーやプライマーなど塗料の種類」をもう一度チェック!